光機能化技術の応用

インプラントについて

医科・歯科領域を問わず、体内に埋め込む金属にはチタンが使用されています。
我々が使用するチタン製のインプラントは、骨と強固に結合することが大前提ですが、「チタンが骨と結合する能力」はいくら時間が経過しても変化しないという考え方のもとにこれまで使用されてきました。

チタンの生物学的老化

近年の研究で、チタンは製造直後から月日が経過するごとに、骨と結合する能力が大幅に低下してしまうことが明らかになりました。
しかしながら、現在、我々が患者様に提供できるインプラントは、製造されてから何か月〜何年経過しているのか全く分かりません。

チタンの老化を知る一つの指標として、金属表面の親水性の経時的低下が挙げられます。
チタン作製直後には、非常に高い親水性を示しますが(下図)、時間の経過とともに疎水性へと変化し、作製後4週間経過したチタン表面に水滴を落としてみると、完全に水をはじく状態、いわゆる撥水性に変化してしまうのです。

チタンの生物学的老化

つまり、「老化したチタンが生体内へ入っても、液体である血液とうまくなじまない」ことが明らかにされたのです。
下図では、光機能化処理前のあらゆるメーカーのインプラントが、水を完全にはじいていることが分かります。

光機能化処理前のインプラント

光機能化技術とは

光機能化技術は、チタン表面の表面要素の多くを最適化することができます。
その代表例として超親水性の獲得が挙げられます。
上図では、光機能化処理前のインプラントが水をはじいていましたが、下図では、光機能化処理により水のなじみが飛躍的に向上していることが分かります。

光機能化処理後のインプラント

これが生体内に入った時、血液とのなじみが非常に高まることがお分かりいただけるでしょうか?(下図)。

光機能化処理後のインプラントと血液

下図に、当院で埋入している実際のインプラント写真を掲載しています。
インプラントに血液が吸い付いていることがお分かりになるかと思います。
この血液が、最終的に骨へと置換されるわけですから、数ヶ月後にはインプラントと骨との結合率が非常に高くなっていることが推察できます。

光機能化処理後のインプラント

臨床的意義

光機能化技術とは、能力の低下したインプラントの使用を避け、すべての患者、すべての部位で、常に平等で最高の状態のインプラントを使用することを可能にした唯一の方法です。
インプラントが骨となじむ力や接着する力、骨を作るのに必要な細胞を引き寄せる力を大幅に改善し、インプラントが骨と最も接着しやすい状態を作っているのです。

すでに、欧米の教育プログラムや教科書へ導入されており、日本でも多くの新聞や雑誌に取り上げられています。

当院では、インプラント治療の適応範囲を拡げるため、また、患者様により高い水準で最適な治療を行なうために、2013年12月に光機能化技術を導入しています。

現在(2013年12月)、愛媛県でこの技術を導入しているのは当院のみで、愛媛県では初めて世界最先端の光機能化を実施する機械である「セラビームアフィニー」を導入いたしました(下図)。

セラビームアフィニー

光機能化技術やの導入医院に関するさらに詳しい情報は、こちらのウェブサイトをご参照ください。
>> 光機能化バイオマテリアル研究会

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